2009年9月25日金曜日

応急処置


女房のお下がりの紬でお茶の稽古に行こうとしている娘ですが、どうも長襦袢の裄が気になるようです。

どうかすると着物の袖口から長襦袢がのぞききます。

裄はあっているのですが、だいぶ昔に作った紬にもかかわらずまだ固いようで、身体に沿いません。

そこで応急処置、一円玉を長襦袢でくるんで輪ゴムで止めます。

一円玉の大きさ、重さがちょうど良いようで一円玉でないと具合が悪いです。

2009年9月24日木曜日

ありがとうございました

ささやかなホームページの、「全加賀友禅 をディスカウント中。」という何のヒネリもないお知らせに関わらず、連休中に数名のお客様がご来店下さいました。

今回ご来店下さった40代50代の方々の関心は色留袖でした。

その方達にとって色留袖は、お道具だから買っておくというものではありません。

現実にお召しになる回数が読めて、その場に礼を尽くし、且つ、ご自分が愉しめる着物だとお考えになっているのです。

だから毎回、着用範囲と紋の数、シーン別の帯や小物合わせなどでお話しが盛り上がりました。

お客様のニーズ、着物に対する考え方がダイナミックに変化していることを肝に銘じた日々でした。

2009年9月10日木曜日

あるメールから

女性の社会進出というか、地位向上に伴い、いろいろの席に来賓として招かれる機会がある女性が増えています。

昨日弊店のホームページをご覧になってメールを頂いたお客様もそんな女性のようです。

東京で就職なさって、ある日同僚の結婚式に招待されたので、実家のお母様に訪問着一式を送ってもらい出席なさったそうです。

それからも会社、仕事の関係で何回か訪問着をお召しになる機会があり、結婚を機に訪問着一式だけを手元に置いておくようになった。

メールでは、その訪問着は今でも好きだけど、作ってもらって20年以上経っているので、まだ着られるか見てほしい。それと連休に実家へ帰るので色留袖を見たいという内容でした。

店主などはお支度の着物といえば、親戚や家がらみの着る機会ばかりを想定しがちだったのですが、こういうケースもあるのですね。

これからますます女性の社会進出、活躍の場が増えると思われますが、それに着物がどう関わっていくか真剣に考える必要がありそうです。

2009年9月6日日曜日

喪服

最近の問屋さんの情報によれば、喪服の生地、染めに関する新しい動きがあるようです。

黒く見せるための行き過ぎた染加工に関することなのか、スレや縮みなど生地に関することなのか、まだ情報は錯綜しています。

店主も以前から喪服に関すことでは危惧することがあったので、少し追っかけて見ようと思います。

2009年9月5日土曜日

良い物は良い


池口時代の「佐波理綴」と、おび弘の「絹式部」にプレス加工を承っていたのですが、カビ取りに追い回され、加工に出すのが遅れていました。

そして、出してみたら職先から「プレスの必要はないと思いますので、一度お返しします。」と送り返されてきました。

見てみると本当に簡易プレスでもしたようにピシッとしています。

お客様にお見せして事情を説明すると、「締めてすぐは結構シワになってたと思ったし、しばらくは締めることはないと思ったのでお願いしたんだけど、本当にプレスの必要はないね。」とおっしゃいましたので文庫紙だけ入れ替えてお返しすることにしました。


高い帯ではあったのですが、その豪華さ、軽さでとても人気があり振袖、訪問着用としてよくお買い上げいただいたものです。

当時も、やり過ぎと思われるような飾り結びを美容師さんにされても比較的回復も早かったのですが、いま改めて良い物は良いと思いました。

一般的に、昔より高級品(良い仕事の品)は減っています。良い品をお持ちの方は大切になさって下さい。

今一度

七月からの怒濤のシミ、カビ騒動もそろそろ終わりかなと思っていますが、今年は凄かったです。

機会があるごとにお伝えはしたつもりですが、お得意様全員がタンスの中を点検していただいたとは到底思えないので、不安は残ります・・・

今回のことで目立ったのは、
先染めのもの(織物)に修復不可能なものやきれいに治らなかったものが多かった。
喪服や留袖などまだ袖を通していない品が被害に遭っている可能性が高いと言うことですね。

お客様としては着たことがないのだから汚れていないし、シミも付くわけがないとお考えなのでしょう。

しかしその品は、タンスの底で風に当たることもなく、湿気を含んだままカビになるのを待っている状態なのです。そして何かのきっかけでカビが生える。

それでも気づかず、そのカビは、時間が経つほどプロでも取りづらいシミになるのです。最悪取れないシミになります。

ご面倒かも知れませんが、今一度タンスをお調べ下さい。